2014-15 WEB週報10月度

10/1(水) 通常例会

増尾会長挨拶

10月1日第13回例会です。24節季秋分,72候では「蟄虫戸を坯す」虫が土の中へ巣ごもりの支度をはじめる,といわれています。ここ数日の空はすっかり秋の模様です。

 先週のニュースでダイエーの名前が消える,とありました。フィリピンからの復員兵が消費者の心を的確につかんで一代で築き上げ,価格決定権を製造者から奪い,最初に1兆円産業に到達した流通業の雄も後継者に恵まれず,取り巻き連中の目に余る神格化であっけなく崩壊するという教訓をあたえてくれています。ロータリアンとして職業奉仕のこころにしたいものです。今月は職業奉仕月間です。本日は当クラブの職業奉仕賞の伝達があります。後ほど,岡担当委員長から報告紹介いたします。皆さんの讃辞でお贈りしたいと思います。

 今日はうれしいお知らせがあります。半年以上にわたって病魔と闘い,みごと克服されまた田中会員が,本日の例会より復帰されます。よろしくお願いします。

ありがとうございます。

10月の誕生祝い

高島秀樹会員(10月2日)         谷口佳三会員(10月17日)

谷口佳三会員より,静岡への転勤のため,本日,退会の挨拶がありました。挨拶は,次のとおりです。「私にとって,高松南ロータリークラブは3つ目に所属したロータリークラブでした。みなの仲が良いクラブでした。

私は,『和を以て貴しとなす』を座右の銘としていますが,協調と親睦の意はロータリークラブの精神に繋がっていると思います。この2年,公私ともに仲良くお付き合いさせていただいたことを感謝しております。ありがとうございました。」

職業奉仕賞・授与式

 高松南ロータリークラブでは、職業ひとすじに地道な奉仕活動を続けてきた職業人を表彰する職業奉仕賞に2名の方を選定、授与式を行いました。
 株式会社オルトリハ・システム代表取締役竹内豊計工学博士(義肢装具士)と河西宏昭氏(義肢装具技能士)のお二人で、増尾茂之会長から授与されました。

客話「人生の転機」 河西 宏昭氏

私は,19歳のときに,仕事先からの帰宅中に,バイクで交通事故に遭いました。この結果,右脚を膝下から切断することになりました。
そして,義足を製作してもらうなかで,竹内さんとの出会いがありました。竹内さんは,走るための競技用の義足を作ってくれました。私は,竹内さんの義足を装着し,競技大会の100m走競技で一位を獲得しました。私は,ホノルルマラソンにも挑戦し,42.195㎞を完走しました。結婚を機に,再度,ホノルルマラソンに挑戦しました。
私のこれらの実績は,竹内さんの義足製作の高い技術力があって成し得たことです。どの義肢装具士にも,同じような技術力が備わっているわけではありません。私は,このような竹内さんの技術を受け継ぎたい,自分で義足を作れるようになりたいと思い,竹内さんに相談しました。竹内さんは,私を自分の経営する会社(株式会社オルトリハ・システム)に入社させてくれました。また,竹内さんが結成した「Amputees(アンプティーズ)」に入会しました。「Amputees」とは,切断者という意味であり,義足を装着している仲間たちと悩みなどを語り合うグループです。ともに,障がい者スポーツや阿波踊りに参加しています。
私は,初めは自分自身のために竹内さんのような義足を作れるようになりたいと思って入社しましたが,次第に,皆のためにどのような義足でも作れるようになりたいと気持ちが変わってきました。切断箇所は,人によって,それぞれ違っています。その個性に応じてぴったりの義足を作れる職人になりたいです。このたびは,義足で歩んできた14年間が,このような形で認められ,今後も精進していきたいと思っています。

客話「Amputeesについて」竹内 豊計氏

身体の一部を切断した方々は,まず「歩けるのだろうか」という不安を感じます。私は,切断者に会うときは,その方の病室に義足を装着した切断者を連れて行きます。そして,目の前で,先輩の切断者に歩く,ジャンプする,ターンするといった動きをしてもらいます。すると,この様子を見た切断者は「大丈夫」と思えるようになります。このように,切断者を紹介してもらった切断者は,別の切断者に会うときに協力してくれるようになります。人は,自分が逆境に立たされときに優しくされると,他人にも優しくできます。
  「Amputees(アンプティーズ)」は,義足の皆でバーベキューなどをし,少しずつ集まり始めました。河西くんが義足で走る姿を見て,3人,4人と走る人たちが増えていきました。河西くんの姿を見て,「やればできる」と一生懸命走る人や阿波踊りに参加する人,トライアスロンに挑戦する人,自転車で四国一周する人たちがでてきました。100mを13秒台で走る切断者もいます。「Amputees」は,切断者が切磋琢磨していくクラブなのです。相乗効果で挑戦する人たちが増えています。皆,自分でしたいことを見つけていっています。
「Amputees」のメンバーは,年1回は新年会で顔を合わせています。広島にも,輪が広がっています。義足の情報交換をしています。切断者は1人であり,社会に戻るともっと1人になります。義足を装着していても,ズボンをはくと周囲は気付きません。しかし,義足であると,少しはしんどいことや痛いこともあります。このような悩みは,通常,義肢装具士にしか言えません。「Amputees」によって,悩みの情報交換をすることは大事なのです。

Club Banner
Club Banner

 クラブバナーのデザインは、創立時のテリトリーのシンボル的存在だった栗林公園の「箱松」とロータリーのエンブレムを組み合わせたものです。

 箱松とは、その名の通り箱のかたちを装った松。樹芸の粋を極めた箱松は、ほかには見られない特別名勝 栗林公園ならではの景観をつくっています。

アクセスカウンター